現場から始まる外国人雇用の第一歩
三鱗自動車サービス 伊東様が語る資格取得の意義とこれから
活用事例(合格者インタビュー)13

取材協力
株式会社三鱗自動車サービス
所在地
〒319-1704茨城県北茨城市大津町北町1312
TEL
0293-46-0763
HP
https://mitsuurokotruck.com/
取扱業務
各種自動車等車輛の整備および販売
各種自動車等車輛の検査の代行
損害保険の代理業務
<今回、取材にご対応いただいたのは>
株式会社三鱗自動車サービス
伊東 和宏 様
大型トラックを中心とした整備事業を展開する株式会社三鱗自動車サービス。同社において外国人雇用の推進役を担う伊東様は、2024年10月に外国人雇用管理主任者試験に合格し、2026年2月に正式登録を果たされました。今回は、資格取得の背景や現場での実践、今後の展望についてお話を伺いました。
大型車整備の専門性と新たな取り組み
弊社は、大型トラックを主軸に普通車・軽自動車まで幅広く対応する整備会社です。車検や定期点検に加え、近年は「マフラー詰まり」の問題に着目し、洗浄分野に力を入れています。
特に注目しているのが、最新の洗浄機「マルチサーブ」の導入です。薬品を用いて
エンジン内部やターボチャージャー、DPF・SCRマフラーなどを効率的に洗浄し、車両本来の性能を回復させるこの技術は、分解作業を伴わず短期間で完了できる点が特長です。整備品質の向上と顧客満足の両立に貢献しています。
外国人雇用への不安から始まった学び
私が外国人雇用に関心を持ったのは、2023年11月頃、上司からの相談がきっかけでした。それまで外国人と接する機会がほとんどなかった中で、「何に注意すべきか」「どのような手続きが必要か」といった基礎から調べ始めました。
その過程で出会ったのが、外国人雇用管理主任者資格でした。独学で学習を進める中で、在留資格の更新手続きなど実務的な知識が身につき、「これは確実に自分のスキルになる」という実感が、受験への後押しとなりました。
資格取得がもたらした“自信”と行動の変化
資格取得後の最も大きな変化は、「自信」です。知識を得たことで、外国人スタッフへの対応を自ら主体的に担う意識が生まれ、実際に在留資格の更新手続きも自分で完結させました。
また、現在在籍するベトナム人留学生スタッフに対しては、業務指導にとどまらず、生活面の相談にも応じるなど支援の幅が広がっています。外国人雇用は単なる労働力確保ではなく、「人を支える仕事」であるという認識が、日々の関わり方にも反映されています。
現場で向き合う課題と工夫
一方で、現場ならではの課題も見えてきました。特に、日本語能力や学習意欲の向上は大きなテーマです。
現在の留学生スタッフに対しては、自動車免許の取得支援を実施しています。会社敷地内に模擬コースを設けて実技指導を行うなど、実践的なサポートにより合格へと導きました。しかし、学科試験対策や継続的な学習意欲の向上には難しさを感じています。
こうした課題に対し、私は外国人雇用支援センターのセミナーに継続的に参加し、知見のアップデートを図っています。特に日本語教育や定着支援に関するテーマには高い関心を持ち、現場改善へと繋げられればと思っています。
外国人材とともに成長する組織へ
弊社では、人手不足や人材の高齢化を背景に、今後さらに外国人材の採用を進めていく方針です。私は、採用面接への同席や「やさしい日本語」でのコミュニケーション準備など、受け入れ体制の整備にも積極的に関わっていきたいと思います。
資格取得は“現場を変える力”になる
これから資格取得を目指す方へのメッセージとしては、資格取得に向けた学習は、知識習得はもちろんですが、それ以上に「自分がやる」という意識と自信が生まれることが大きな価値であると思います。実際に業務の幅が広がり、社内から任される機会が増えることで、やりがいも一層高まります。
編集部より
「外国人スタッフに関することは自分が担う」という意識が社内で共有されていることは、企業としての受け入れ体制の成熟を示すものです。資格取得を通じて、個人のスキルアップがそのまま組織力の強化につながっている好例といえるでしょう。
外国人雇用管理主任者資格は、単なる知識習得にとどまらず、現場での行動を変え、企業の未来を切り拓く力となります。伊東様の取り組みは、これから外国人雇用に踏み出す企業にとって、大きな示唆を与えてくれるものです。