外国人雇用ジャーナルを読む

共存していくための一歩を踏み出す

企業からのメッセージ 11

協同組合メディアバンク・エデュケーション

取材協力

協同組合メディアバンク・エデュケーション

広島本部事務所

〒720-0072
広島県福山市吉津町10番3号
TEL:084-926-4636

東京出張所

〒101-0047
東京都千代田区内神田1-3-8ステージ内神田ビル7階
TEL:03-3525-4653

設立

1998年1月

HP

https://mbe.gr.jp/
協同組合メディアバンク・エデュケーション
今回、取材にご対応いただいたのは
代表理事 中西信人様
符阪様
吉永様
ゴック様

貴社のサービス内容とご活躍内容について教えてください

<中西理事長>

事業協同組合で、傘下企業様向けに共同販売から、技能実習生や特定技能外国人といった人材サービス事業を主に行っております。取扱国の登録は10カ国ですが、水面下では増え続けており14カ国に達し取扱国の多さ、柔軟さを武器に、研修生制度から培った経験を活かし日本全国で技能実習生や特定技能を受入頂いております。

貴社の従業員様に「外国人雇用管理主任者」資格を取得された背景を教えてください。

<中西理事長>

日本は今、深刻な人口減少に直面しており、その打開策として、私は外国人材の活用が最も現実的で、最も有効な手段だと考えます。AIや機械では補いきれない部分に人の手が必要だからです。

しかしながら数多くの外国人を日本で受け入れる、共存するということは並大抵のことではありません。私は長く外国人材に関わる事業に携わる中で、外国人そのものの良さに喜び、難しさに歯を食いしばっては、日本人からも外国人からも批判を浴びてきました。これまで受けてきた批判や抵抗は、日本人そのものがもつ、島国特有の閉鎖的な考えが根源だと思います。それもようやく時代と共に薄れてきました。

今日本は法改正により、技能実習制度から育成就労制度へ変わろうとしています。より多くの外国人材を労働者としてこれまで以上に日本に受け入れるための準備が国のレベルで行われようとしています。私もこの流れにのり、これまでの経験を基に、外国人を取り巻く法律や制度への理解を深めるとともに、日本の労働環境を外国の方に理解していただくという使命を自身に課しております。その一環として、自社の従業員には他人事ではなく、自身のこととして外国人に接してほしいと思い、より外国人に関する日本の法令や制度への理解を深めてもらうために外国人雇用管理主任者資格の取得を行おうと考えました。

貴社の人材育成に関する思いについて教えてください。

<中西理事長>

どの業種、業態であっても、日本人でも外国人でも、人材育成が一番難しいです。それは従業員が個々に思想や信念を持っているからだと思います。これは悪いことではありませんが、マニュアルやパターンがないので、考え方が異なる従業員をまとめ育成していくことは人が増えるたび、減るたびに都度対応が変わってきます。各従業員の個性を認め、多様性を受け入れながら、一つの組織として全員が同じ方向に力を向けることができるよう、経営者が先頭にたち、各従業員が各々の得意を発揮しながらも、各々の苦手を補っていかなければならないと感じています。非常に難しくもやりがいのあるものだと思います。

貴社には多国籍な外国人社員も活躍しておりますが、日本と海外の橋渡しになるような人材の採用支援や在留資格の取得支援から受入準備、定着支援まで一連のサポートする上での気ついた点があれば教えてください。

<中西理事長>

当社にはインドネシア、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、中国等多国籍な外国人社員が在籍し、それぞれが活躍してくれています。よく宗教や生活環境によって考え方が異なることを問題視される方もいらっしゃいますが、私はそうは思っていません。確かに日本のビジネスでは受入難い部分もありますが、彼ら彼女らは順応性が高く、説明すれば理解してくれます。私たちも彼ら彼女らを理解していく、「相互理解」がよりグローバルな企業に最も必要なことだと思っています。

「外国人雇用管理主任者」研修の感想があれば教えてください。

<符阪様>

動画受講は通常業務をしながら聞くことができ便利でした。こちらの都合に合わせて止めたり戻したり、理解が及ばなかった部分を聞きなおしたりもできたので助かりました。残念だったところは、パソコンの仕様によってだと思いますが、私の場合はすべて受講した後に試験が出来なかったシステムトラブルくらいで、講習内容も入管法・労基法を実務に落とし込んだような内容だったので勉強になりました。

<吉永様>

私は入社して間もないので、まだ制度理解なども追いついていませんが、社労士の先生がわかりやすく解説してくれていて、試験も繰り返し受検できたことで、これまでよりも理解を深めることができたと思います。

<ゴック様>

私はベトナム人で自分の在留申請を行っているので、今回の動画をみてとても勉強になりました。自分の申請でもよくわからずに見本のとおり入力していましたが、今回勉強させてもらって、申請の内容が少しわかった気がします。

これから外国人雇用に取り組みする企業へのメッセージをお願いします。

<中西理事長>

世間では、外国人材に対して否定的な意見や考えを植え付けるニュースが多く、周りの人や知人からも、悪い話を聞くこともあり、それが国際的な人材交流の妨げになっています。

今後はこれまで以上に多国籍な人材が日本に流れ込んでくることで、多様性がより強く働く日本社会になっていくことが想像されます。外国人を受け入れることは悪いことだけではありません。

人流が滞っている企業様等に技能実習生や特定技能外国人を受け入れていただくことで、高齢な従業員も若い外国人従業員に業務を教えることで社内の雰囲気が変わった、活性化したという事例も数多くございます。

このように好事例に転化するためには、まずは日本人が外国人を恐れず、理解し、歩みより、共存していくための一歩を踏み出すべきだと思います。より成功いただけるよう、われわれ協同組合メディアバンク・エデュケーションが支援・監理致します。


PAGE TOP