外国人雇用に関する情報
- 企業からのメッセージ 10 -
「外国人雇用DXを通してウェルビーイング向上に貢献する」を
ミッションとして掲げ外国人雇用を成功に導く

取材協力
株式会社グレッジ
本社
〒550-0005
大阪府大阪市西区西本町3丁目1-43 西本町ソーラービル 6F
HP
https://gl-edge.com/
事業内容
・自社システム開発・販売・保守
・外国人雇用管理に関する支援、サービス提供
<今回、取材にご対応いただいたのは>

取締役COO 大谷康仁様

PDM 難波暁人様
外国人雇用支援に対する想い
当社は設立が2020年3月、もともと代表が前身となる会社を経営していて、その子会社としてグレッジが設立されました。前身の会社でベトナムなどの外国人の人材紹介を実施していたということもあり、外国人雇用に関わる企業や団体のDX促進を当社で支援していくことになったのです。
当社のビジョンは、「三方良しの追求」を方針に「魅力ある国ニッポンで輝く笑顔を創る」ことです。昨今より技能実習や特定技能などによる外国人雇用が増えている中で、監理団体や登録支援機関の業務が過多になってきており、実習生のフォローに時間を費やすことが困難な状況にあります。そこで私たちはDX化を通して、監理団体や登録支援機関の業務をサポートし、実習生のフォローなどの時間を増やしていただきたいと考えたのです。
外国人雇用を助ける業務管理システム「dekisugi」について
「dekisugi」は2020年に正式リリースを行い、現在4年目で累計1200を超える監理団体、登録支援機関様に利用していただいております。特に行政に対して提出する書類の作成支援はお役に立てているのではないかと思います。
さらに今後は「dekisugiLITE」という「受入企業・送出機関・支援団体を繋ぐ」データ連携ツールを展開していく予定です。その他、実習生や特定技能外国人に対して生活支援のアプリケーションを提供することで、少しでも、外国人財の日本での生活サポートができたらとも考えています。
育成就労制度について思うこと
「育成就労制度」については、監理団体様としては良い面、悪い面ともにあるように思います。良い面で言うと、現状では技能実習と特定技能で分野、職種が違ってうまく移行できないというケースがあるのが、育成就労になってそれが解消されるのはメリットとして考えられているようです。
一方で悪い面というと語弊があるのかもしれませんが、育成就労に変わることで転職活動が自由になるという部分は、特に地方の企業様方は不安視されているようです。どうしても都市部と地方部では最低賃金が違ってきてしまいます。外国人の方はその部分をシビアにみられる傾向が強いので、給料が低いとなかなか人が集まらなかったり、離職率が上がったり、という部分は避けられません。このような課題が懸念される中で、給料だけではない日本企業の魅力をいかに引き出し、魅力を外国人材に伝えられるかが弊社含めた一番の課題を感じております。
増えているインドネシアの方々
当社の開業当初はベトナムの方が全体の3分の2を占めている状況でした。現状では、インドネシアの方が一番増えています。その理由としては、インドネシアが国を挙げて海外に人材をだそうとしているという側面があると思います。インドネシアは人口増加の一方で、国内企業がまだまだ少ないので、海外に出るという方が多いのでしょう。なお、インドネシアの方の特徴として、彼らの母国語の発音が複雑で舌をすごく回す発音が多いことから、日本語の発音がものすごく綺麗だということが挙げられると思います。
これから外国人雇用に取組む企業・団体さまへ…外国人材の定着のために大切なこと
外国人材の安定した就労の一番の秘訣は、しっかりとコミュニケーションを取ることです。弊社がサービスを始めたきっかけの一つにも、外国人とのコミュニケーションの時間を増やしていただくために、DX化を支援したかった、ということがあります。
また、彼らをしっかり評価することも重要です。外国人だから区別するのではなく、日本人と同じように。また、多くの企業・団体様が日本語能力を重視される傾向が強いですが、あまりにもそこを重視していると他と比べて離職率が高くなってしまうイメージがあります。
意識や姿勢としては、「外国人材に来てもらっている、働いてくれている」っていう認識が必要です。今の時代、食べているものにしても着ているものにしても、電気とかガスとかにしても、外国人材が様々な形で関わってくれています。そこに目を向け、感謝していくことが大切だと思います。