学生時代に私の父が運営している外国人材の受入団体でアルバイトをしました。そこで学びながら働く中国人研修生の方々と出会い、その意欲とたくましさに感動を覚え、私も同じように海外で働きたいと考えました。その後商社に就職してインドに2年間駐在した後、再び監理団体の仕事をすることになりました。

海外で働いていた時の経験や苦労は、現在日本で働く外国人材のケアに役立っていると思います。当組合で働く職員の多くは海外で留学や就労を経験しており、ぜひ今の仕事にその経験を活かして欲しいと考えています。

① 技能実習・特定技能事業

技能実習・特定技能の受入に係る手続きから職場環境改善に至るまで様々なサポートを実施しており、手続きが煩雑なフィリピン人材も多数在籍しております。当組合にはフィリピン5名・インドネシア5名・ベトナム3名・中国3名・ネパール1名・カンボジア1名の各母国語人材がおり、就労中のきめ細やかなフォローも好評です。

② 技能習得支援事業

外国人材の配属後も技能習得を手厚く支援しています。特に、建設分野では、就労開始後に現場で必要となる技能・知識の習得のために玉掛け技能講習やフルハーネス特別教育の受講支援、通訳派遣、助成金申請の案内などを実施しています。

技能講習風景（出典：オアシス協同組合HP）

③ 実習生支援事業

日本に来た外国人材は様々な生活上の不安を抱えています。当組合では外国人材の不安と向き合い、言語の問題から食事の問題まで、提携企業と共にサポートしています。

私たちは、外国人材の方々にできるだけ日本での生活を無理なくエンジョイして、できるだけ長く定着してもらいたいと考えています。その中の取組みの一例が、「ハラルフード（イスラム教徒の食べ物）」の提供と販売です。外国人材を雇用する企業が福利厚生として購入してくれるケースも多いですね。受入企業への巡回訪問時に私たちがお土産として持っていく場合もあります。

また、外国人材については、私たちは「日本での生活を楽しんでいる人たちも多くいる」ということをクローズアップしていきたいです。彼らについて、ネガティブな報道はあるのですが、ポジティブな報道があまりないですからね。

2023年に私たちが取り組んだこととしては、外国人材を主役にしたカレンダーづくりがあります。これには着物を着たり、イベントを楽しんだり、仕事を熱心に行ったりと、様々な風景をまとめています。また、当組合のHPでは、「実習生の暮らし」というページを設けており、彼ら/彼女たちの学び、働き、プライベートを楽しむ姿を紹介しています。

ますますグローバル化していく世界の中で、外国人材の働く場所は決して日本だけではありません。少子高齢化が続く日本でより多くの外国人材に働いてもらうために、彼ら/彼女たちにとってもっともっと魅力的な国になっていくために、当組合では引続き様々な支援をしていこうと思います。