外国人雇用に関する情報

外国人雇用に関する情報

- 外国人雇用キーパーソンズボイス -
SNSを活用した人材マッチングで外国人雇用の未来を創る

株式会社渋谷フェイス
代表取締役 三笠崇仁氏

特徴的であったり、先進的であったり、独創的であったり…外国人雇用について注目すべき取り組みをしている「キーパーソン」に、語っていただきます。
きっかけは空港清掃員の募集
当社、株式会社渋谷フェイスは2002年設立のPR会社です。設立以来、雑誌、テレビ、インターネットを主な媒体としたクライアントPRを業務としていましたが、近年はSNSを活用したPRにも取り組んでおりました。

ある時、クライアントであった某空港から「清掃スタッフが集まらずに困っている、なんとかスタッフを集めることはできないか」という相談を受けました。そこで、SNSを起用して、外国人を対象にスタッフ募集を行ったのです。すると、1日で200件近い問合せがあり、その全てが「羽田空港で清掃業務がしたい」という内容でした。この出来事があり、日本にいる外国人は仕事を求めており、それを斡旋することにニーズがあると確信しました。


三笠崇仁氏
SNSを活用した人材紹介サービスの立ち上げ集
しかし、当時は外国人雇用についてなにも知識がなく、「ビザの基本」から学習をしなければならない状況でした。そのような中、外国人雇用について手ほどきをしてくれたのが某コンビニエンスストアです。電話で質問をしたところ、「教育方法」や「人集めの方法」「告知媒体」等について、親切に答えてくれたのです。

外国人雇用について学び、情報収集をすると共に事業化に向けた様々な試行錯誤をしている最中のことです。大阪の某コンビニエンスストアの一店舗が「人員不足のため店舗を開けられないが、開けなければFC本部からFC契約を解除されてしまう状況にある」というニュースを耳にしました。

お世話になったコンビニエンスストアが、危機に瀕している。「早く、必要としている場所に外国人人材を紹介しなければ」という思いにかられ、リリースしたのが『お仕事ウォーカー』です。『お仕事ウォーカー』はフェイスブック上で求人情報を紹介して企業と外国人人材のマッチングを行うサービスであり、2019年9月現在では月間約1,300人、年間のべ15,000人の雇用を創出するまでになりました。

『お仕事ウォーカー』https://www.facebook.com/oshigotowalkers/
「就労者の住まい不足」に対応
外国人人材のマッチングを行う中で、ある問題が見えてきました。それは、「就労の拠点となる住まいを借りることができない外国人が多い」ということです。一方、日本では戸建住宅のみならず、賃貸住宅においても空き家問題が発生しています。借りたい人がいて、貸したい住まいがある。それにも関わらず、このマッチングができていないのです。だったら、自分達でこれもやってしまおうと考え、宅地建物取引業の免許を取得し、外国人に賃貸住宅を紹介する『住まいウォーカー』というサービスもリリースしました。

『住まいウォーカー』https://www.facebook.com/oshigotowalkers/
なお、外国人就労者は日本で働くために来ており、東京で働くために来ているわけではありません。そもそも「東京で働きたい」という意識をあまり持っていません。したがって、仕事と住まいがあれば、地方でも人を集めることができます。これをすることで、「人手不足」と「空き家問題」を解決し、過疎化していく地方を活性化させることができると思います。

スキルを重視したマッチングも
例えば、「日本にて軽作業等に従事している外国人が、国に帰れば大学で研究に従事している」というケースは思いの外多くあります。このような人材は、日本においても研究に従事した方が、雇う側も雇われる側も良いかもしれません。しかし、現状の日本ではこの「外国人の適材適所」は一般的ではありません。そこで、当社ではスキルを重視したマッチングも行っており、システムエンジニアやプログラマーといった人材も紹介をしています。

ロボットもAIもまだ先の話…今必要なのは、外国人就労者に対する感謝の思い
実は最近、タイの人材は日本に以前ほどは来なくなってきています。というのも、タイのGDPは2019年現在、ASEAN諸国で第4位。自国が経済発展をしている彼らの就労やスキルアップの場はシンガポールや上海、欧州諸国に移ってきているのです。今後、このような現象は他国においても発生してくるのではないかと思います。

つまり、これから日本は「外国人を選ぶ側」ではなく「外国人から選ばれる側」になっていくと考えられます。そのような中、しばしば目にするような「外国人を大切にしないような雇用状況」を続けていってしまうと、外国人は来なくなり、日本経済は衰退の一途を辿ってしまうことになります。

世間ではAIやロボットが人間の仕事をやってくれるようになると言われていますが、それはいつともしれない未来の話です。大切なのは、明日、「いらっしゃいませ」と言ってくれる人材なのです。だから、私はこれからも、外国人就労者に対する感謝を具現化するためにも、彼らが生き生きと働ける環境をつくり続けていきたいと考えています。
社名:株式会社渋谷フェイス
所在地:東京都渋谷区桜丘町4-22 日本発明振興会館4F
代表者:三笠 崇仁
TEL:03-5784-0918 FAX:03-5784-0919
HP:https://www.shibuya-face.com